PT/OTの突発欠員に対応する3つの解決策 ─ 求人広告・派遣・スポット採用を費用とスピードで比較
- リハジョブゴー運営事務局

- 5月16日
- 読了時間: 6分

PTやOTが突然休む・辞めるという緊急事態は、リハビリを提供する主業務とする事業者にとって最も避けたい経営リスクの一つです。常勤2〜10名規模で運営している整形外科クリニック・訪問リハステーション・デイケアでは、1名欠員が即「売上と手当」に直ります。
本記事では、突発欠員に対する代表的な3つの解決策(求人広告・派遣・スポット採用)を、コスト・対応スピード・品質リスクの3軸で比較しながら、状況別に最適な考慮を考えます。
1. 突発欠員が事業に与える影響「想像以上の」
突発欠員は、断然「人が足りない」という人員上の問題に見えますが、現状は経営効果の方が大きい問題です。
売上に直結する3つのロス
直接売上の減少:訪問リハで1名・1日の欠員は、通常6〜8件の訪問キャンセルを意味します。1件あたりの売上を5,000〜7,000円とすると、1日で3〜5万円、月20日換算で60〜100万円のチャンスです。
加算要件の維持リスク: 通所介護の個別機能訓練加算、訪問リハのリハマネ手当など、PT/OT の常勤収益が確保された手当は人員構成の影響を直接受けます。
そこにいるスタッフの離職連鎖:残った職員に業務がしわに寄せられ、結果として退職を予定するケースは医療介護業界ではありません。
「待っている」のコストを解決する
「来月の求人広告で間に合えば」と考えてしまいがちですが、1ヶ月待つだけで売上ベースで数十万そこそこ数百万円の余裕が積み上がる構造であることは押さえておく必要があります。
2. 解決策①:求人広告(中長期の常勤・パート採用)
最も一般的な手段ですが、突撃欠員の手間では「最も時間がかかる選択肢」でもあります。
概要
媒体例:Indeed、PTOTキャリアナビ、ジョブメドレー、リクナビ介護など
月額:無料〜30万円程度(成功有料型もあり)
着任までの平均日数: 45〜90日
メリット
採用できれば長期人件費としては最も合理的(常勤1名で年500〜700万円の人件費)
採用ノウハウが社内に直接される
文化フィットを見極めやすい
デメリット
母集団形成に時間がかかる(PT/OTは売り手市場で応募率が低い)
応募〜面接〜内定〜入社まで2〜3ヶ月かかります
「今日がない」「来週がない」には絶対に考えない
突発欠員の憂慮では「中長期の体制再構築」のために前進しつつあると割り切るのが現実的である。
3. 解決策②:派遣・人材紹介
短期で人員を削減する伝統的な手段ですが、コスト構造を理解して使う必要があります。
概要
大手リハ職派遣会社、看護・介護派遣の医療職部門など
派遣期間: PT/OTで一時3,500〜5,500円、月60〜85万円(派遣会社マージン40〜55%込み)
人材紹介手数料:給与の30〜35%(常勤紹介の場合、1名60〜150万円)
メリット
1名単位・数ヶ月単位の中の必要に対応できる
採用面接・雇用契約・労務管理を派遣会社が肩代わり
即戦力レベルの有資格者が集まる
デメリット
1日単位や半日単位の短期必要にほぼ対応できない(最低契約期間3ヶ月など)
マージンが高く、常勤人件費に比べて1.3〜1.6倍のコスト
派遣スタッフは指揮系統に保留があり、加算要件者にカウントできないケースがある
派遣可能なPT/OTが慢性的に不足しており、首都圏でも「すぐ来てくれる人がいない」状態が常態化
「3ヶ月以上、確実に1名分の業務がある」ことが明確な時に最も効率が出る手段です。
4. 解決策③:スポット(単発)採用マッチング
「1日・半日単位でPT/OTを担う」新しい手段です。タイミー型の汎用スポットバイトとは異なり、PT/OTに特化したマッチングサービスが登場しています。
概要
PT/OTのみ・全員有資格者
1日・半日単位の直接雇用契約(派遣ではない)
成果報酬型(マッチング成立時のみ手数料、月額の掲載料は無料)
面接不要・最短当日マッチング
メリット
1日単位の急な欠員にその日のうちに対応できる可能性
派遣マージンの半額以下のコスト構造(報酬の30%程度)
直接雇用なので、構成加給者にもカウントできるが多い(各手当の要件確認は必要)
レビュー制度で品質を保証
デメリット
マッチングの可否は地域のワーカー供給状況に依存(首都圏は比較的厚いが、地方は要事前確認)
当日の業務指示書・受付準備が必要(初回は30〜60分の準備時間)
長期育成・チーム形成には向かない
5. コスト・スピード・リスクの3軸比較
項目 | 求人広告 | 派遣 | スポット採用 |
対応スピード | 45〜90日 | 2〜4週間 | 最短当日〜数日 |
1日あたりコスト目安(PT) | – | 28,000〜44,000円 | 17,000〜24,000円 |
最低契約期間 | – | 3ヶ月〜 | 1日〜 |
支給人員カウント | 常勤として可 | 派遣区別で要確認 | 直接雇用として可(要確認) |
採用工数 | 高い | 中 | 低い |
適した用途 | 中長期体制 | 中期欠員・産休カバー | 突発・繁忙・季節変動 |
突発欠員の手間では、スポット採用が「速さとコストになる」の両面で最もまともなシーンが多いと言えます。
6. 状況別の使用早見表

明日からPT 1名なし、来週も空き:まずスポット採用で1〜2週間を凌ぎ、並行して求人広告を出す
2〜3ヶ月の産休・育休カバー:派遣+スポットの組み合わせ(派遣で軸を作り、繁忙日のみスポットで増員)
常勤PTが急に退職、後任の目処なし:求人広告+スポットで暫定3ヶ月、紹介料コストと比較して判断
季節的に繁忙期だけ手ぶらしたい:スポット採用に注視(常勤を増やさない選択)
7. よくある質問
Q. スポット採用に来るPT/OTの質はどう評価されますか?
A. 全員有資格者であることに加え、ワーカーレビュー制度で質が担保されています。 経験年数・専門分野・対応可能な業務でフィルターをかけられるサービスを選ぶことが重要です。
Q.最初の準備はどれくらい必要ですか?
A. 業務指示書、利用者カルテへのアクセス権、勤怠管理方法の説明で30〜60分が目安です。2回以降の繰り返し利用で短縮できます。
Q. 加算要件にカウントできるか?
A. サービスの契約形態(直接雇用か派遣か)と、加算の具体的な要件によります。 直接雇用型のスポット採用は要件を満たしやすい傾向にありますが、必ず個別の加算要件と照らして確認してください。
8. まとめ ─ 「速さ」を費用に換算して判断する

しかし、1日待つごとに十分に数万円の売上機会が失われている事業構造の場合、最速でホールを目指すための費用は回収できることが多くなります。
求人広告・派遣・スポット採用は対立する選択肢ではなく、時間軸と必要によってかなり組み合わせて使うのが現実解です。
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